第７回目のベイン・アンド・カンパニーとカンターワールドパネルが合同で行った中国消費者調査によると、市場総額のレートが2016年に前年比＋3.6%、2017年前年比＋4.3%の上昇がみられることが分かりました。

2018年6月27日　北京
2017年、中国消費財市場は、より健康な生活を送り、人生を謳歌したいと考える中流層の消費者が増えたことに後押しされて回復しています。その結果、2017年の市場では4.3％の市場総額の増加（2016年は3.6％）が見られ、2012年から中国における消費傾向調査開始以来初めて、売上高が前年より増加しました。

中国人消費者は、ノンシリコンシャンプーから濃縮還元されていないジュースといった自然で栄養価の高いもの、つまり、健康や生活の質の向上をもたらす高品質な商品にお金をかけています。一世帯当たりの世帯可処分所得は、過去6年間で8.2%の年平均伸長率で伸びており、ますます消費への余裕が持てるようになりました。

中流階級の人々が人生の楽しみ、健康、ライフスタイルやギフトに価値を置く高級志向化がトレンドになっていて、マウスウォッシュやペットフード、メイクアップといった製品の伸びも顕著です。

今年のレポートには下記のような中国FMCGマーケットにおけるトレンドが含まれています。

• Eコマースが前年比28％の伸長を見せ、2年前の2倍に相当する市場の10％を占めている
• インターネット普及率が地方にも拡充
• O2O市場は2017年には30％の伸長を見せ、食品配送やランドリーサービスなどは76％という驚異的な伸びを見せている
• コンビニエンスストアや 食品チャネルの屋外消費の継続的増加。主要FMCGの10カテゴリーでは85％が屋外消費
• 総合スーパーの顧客数は減り続けている
• 2017年に地元（国内）ブランドが7.7％の伸びを見せており、市場伸長率のうち98％を占めている。一方で海外ブランドは0.4％しか伸びなかった